共演者のブログ

2018年4月からフリーランスでピアノを弾き始めた人のブログです。伴奏者や共演者をお探しの方は、ぜひ一緒に演奏しましょう。          【Mail】collaborate_piano@yahoo.co.jp

【合唱】大切なもの 解説

こんにちは。

今日は、合唱曲『大切なもの』の伴奏を

解説します。

この曲は歌も伴奏もシンプルなので

音色やバランスが大切になります。

動画はこちらを参考にしてください。

 

 

youtu.be

 

 解説1

曲全体の雰囲気が柔らかく優しいイメージですが、

優しく弾きすぎて意思のない音にならないように

注意しましょう。

指の腹を使うと音が立ちすぎずに、

柔らかくなります。

前奏はmpですが、音量を小さくというより

豊かな響きであたたかく弾くイメージが欲しいです。

 

2小節目を見ると、4拍目に16分休符があります。

私は、これを2つ目のフレーズとして演奏したいので、

区切って弾いています。

3拍目の左手B♭の音を押さえたまま

4拍目でペダルを一瞬上げると、

音が減って休符を表現することができます。

ただし、16分音符の速い動きで、

A♭が3小節目の1拍目にあるので

A♭が連続になります。

これをきれいに演奏するのは

意外と難しいので、少し練習が必要かもしれません。

 

 

解説2

歌が入って、最初4小節と次の4小節で、

ピアノは似た動きをしています。

そこで、変化を加えるために、

後半4小節では、左手の動きを

少し意識して演奏すると良いと思います。

同じことがBメロの最初4小節と次の4小節でも

言うことができます。

 

ここまでは、だいたい2拍ごとにペダルを

踏みかえてきていました。

しかし、18小節目の1・2拍目を

一つのペダルにしてしまうと、

左手のFの音を弾いた瞬間に濁って聞こえます。

先に述べた左手の動きを意識して弾く場合、

ここがそれにあたるので、なおさらです。

そこで、この小節は、

1拍目、2.5拍目、3拍目で

それぞれ踏みかえることをお勧めします。

 

 

解説3

4小節の間奏ですが、とても素敵です。

4小節目の2拍目の表拍と裏拍でD♭がかぶります。

右手の旋律が綺麗に流れるように、

左手はタイミングよく離してください。

また、それを意識していて

3拍目のA♭の和音が乱暴にならないように

してください。

スラーは、この和音までかかっているので、

最後まで大切に弾きましょう。

 

 

解説4

最後2小節ですが、

rit.をしすぎると重たく聞こえるので

音は大切にしながらも、

最後の解決に向けて流れは忘れないでください。

そして、最後の低音D♭は主音なので、

ピアノも歌の余韻も柔らかく

包み込むイメージで弾きましょう。

 

 

まとめ

いかかでしたか。

演奏自体は難しい曲ではないですが、

表現をどのようにするのかで

印象が大きく変わる曲だと思います。

シンプルな分、小さなところへの

意識が大切です。

分かりにく点などがありましたら

ぜひコメントしてください。

 

次回は、合唱曲『HEIWAの鐘』を

予定しています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。