【合唱】大切なもの 解説
こんにちは。
今日は、合唱曲『大切なもの』の伴奏を
解説します。
この曲は歌も伴奏もシンプルなので
音色やバランスが大切になります。
動画はこちらを参考にしてください。
解説1
曲全体の雰囲気が柔らかく優しいイメージですが、
優しく弾きすぎて意思のない音にならないように
注意しましょう。
指の腹を使うと音が立ちすぎずに、
柔らかくなります。
前奏はmpですが、音量を小さくというより
豊かな響きであたたかく弾くイメージが欲しいです。
2小節目を見ると、4拍目に16分休符があります。
私は、これを2つ目のフレーズとして演奏したいので、
区切って弾いています。
3拍目の左手B♭の音を押さえたまま
4拍目でペダルを一瞬上げると、
音が減って休符を表現することができます。
ただし、16分音符の速い動きで、
A♭が3小節目の1拍目にあるので
A♭が連続になります。
これをきれいに演奏するのは
意外と難しいので、少し練習が必要かもしれません。
解説2
歌が入って、最初4小節と次の4小節で、
ピアノは似た動きをしています。
そこで、変化を加えるために、
後半4小節では、左手の動きを
少し意識して演奏すると良いと思います。
同じことがBメロの最初4小節と次の4小節でも
言うことができます。
ここまでは、だいたい2拍ごとにペダルを
踏みかえてきていました。
しかし、18小節目の1・2拍目を
一つのペダルにしてしまうと、
左手のFの音を弾いた瞬間に濁って聞こえます。
先に述べた左手の動きを意識して弾く場合、
ここがそれにあたるので、なおさらです。
そこで、この小節は、
1拍目、2.5拍目、3拍目で
それぞれ踏みかえることをお勧めします。
解説3
4小節の間奏ですが、とても素敵です。
4小節目の2拍目の表拍と裏拍でD♭がかぶります。
右手の旋律が綺麗に流れるように、
左手はタイミングよく離してください。
また、それを意識していて
3拍目のA♭の和音が乱暴にならないように
してください。
スラーは、この和音までかかっているので、
最後まで大切に弾きましょう。
解説4
最後2小節ですが、
rit.をしすぎると重たく聞こえるので
音は大切にしながらも、
最後の解決に向けて流れは忘れないでください。
そして、最後の低音D♭は主音なので、
ピアノも歌の余韻も柔らかく
包み込むイメージで弾きましょう。
まとめ
いかかでしたか。
演奏自体は難しい曲ではないですが、
表現をどのようにするのかで
印象が大きく変わる曲だと思います。
シンプルな分、小さなところへの
意識が大切です。
分かりにく点などがありましたら
ぜひコメントしてください。
次回は、合唱曲『HEIWAの鐘』を
予定しています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。