共演者のブログ

2018年4月からフリーランスでピアノを弾き始めた人のブログです。伴奏者や共演者をお探しの方は、ぜひ一緒に演奏しましょう。          【Mail】collaborate_piano@yahoo.co.jp

【合唱】混声合唱のための唱歌メドレー『ふるさとの四季』 解説①

こんにちは。

今回は、 

【合唱】混声合唱のための唱歌メドレー

『ふるさとの四季』

 の伴奏を解説します。

この曲は、約16分もある

大曲なので、

季節に分けて解説します。

『故郷』から始まり

春夏秋冬の曲を歌い

再び『故郷』に戻ってくるという

なんとも感動的な構成です。

参考演奏はこちらです。

譜めくりなどの関係で

各曲のつなぎで切れています。

ご了承ください。

 

youtu.be

 

  

◆故郷(0:07~0:55)

曲の始まりはとても大切です。

柔らかい音色になるように

自分の音をよく聴きましょう。

前奏は、旋律が和音に埋もれないように

丁寧に弾くことが大切です。

歌が入る前に少し rit. をしたくなりますが、

遅くなりすぎると歌が入りにくくなるので

気をつけてください。

右手は8分音符で動いています。

旋律が隠れているので、

伴奏をしながら旋律もつないで

弾けると良いです。

停滞しないように

ゆったりとした中にも

流れを作りたいです。

 

 

◆春の小川(0:56~2:17)

右手が16分音符で更に細かくなり

川の爽やかな流れを表現しています。

常に1本の線に乗っているイメージで

推進力を大切にしてください。

この曲も、右手に旋律が隠れています。

また、左手が8分音符で動いている時は

その動きも伝わるように意識しましょう。

 

 

◆朧月夜(2:18~3:33)

次は、右手にアルペジオが出てきます。

3拍子をしっかりと感じて

情景をイメージしましょう。

春の夜の月が霞んで、

隙間から見える光に赴きを感じます。

「春の小川」とは違った

柔らかさがありますね。

右手のアルペジオと左手の音の上下は

ぜひ両方とも聴こえるようにしてください。

16分音符になっても

落ちついた印象を崩さないように

意識しましょう。

【雑談】パーカッション協奏曲

こんにちは。

今日は打楽器のお話です。

私は、中学校と高校の吹奏楽部で

打楽器を担当していました。

その頃にN響アワーか何かで

パーカッション協奏曲という

それまで聞いたことがない曲を

放送するということでテレビを観ていました。

ピアノ協奏曲などは頻繁に放送されていますが、

パーカッション協奏曲は

あまりテレビで観る機会がないので

少し興奮していたことを覚えています。

 

 

その時の演奏があったのでご覧ください。

 


フローズン・イン・タイム

 

『フローズン・イン・タイム』は

幅広い打楽器を巧みに操って演奏するので

観ていても、目を見張るものがあります。

また、マルティン・グル―ビンガーは

本当に素晴らしい演奏者で今でも大好きです。

 

 

このようなセッションの動画もありました。

 


Martin Grubinger - Planet Rudiment II

 

 

とにかく興奮しますね。

ちなみに、『フローズン・イン・タイム』は

ピアノでの伴奏も出来るみたいです。

 

classicalondemand.com

 

 

これは、いつかやってみたいですね。

3年くらいはかかりそうですが。

いろんな曲に出会って

ワクワクしたいです。

おすすめの曲などがあったら

ぜひコメントで教えてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

【ピアノ独奏】Aqua

こんにちは。

今回は、ピアノ独奏曲『Aqua』です。

参考演奏はこちらです。

 

youtu.be

 

 

坂本龍一が作曲しました。

私がこの曲と出会ったのは、

大学1回生の時です。

大学では演劇をやっていて、

ある公演のBGMとして

使われていました。

音は少なく演奏も難しそうではないのに、

曲の説得力というかパワーに惹かれました。

すぐに曲名を調べて楽譜を買いました。

実際に楽譜を見てみると、

楽譜はすっきりとしていて

初見でも弾ける曲でした。

しかし、楽譜通り弾いても

私が聴いた曲の魅力は全く感じませんでした。

 

この曲の難しいところは、

楽譜通り弾いてもダメだという事です。

音色はもちろんですが、

弾いてみて分かったのは

微妙な「テンポの揺れ」が必要だということです。

拍通りではなく、

音の推進力を自然に付けることが

とても難しいです。

演奏している時は曲に没頭していても

録音を聞くと、

表現したいようには弾けていないことが

分かりました。

 

演奏会というと、クラシックを弾くことが

多くなってしまいますが、

日本の作曲家も素敵な曲を

本当にたくさん作曲しています。

この曲は、これからも弾き続けていきたいです。

表現を追求していきたいですね。

 

実は、もう一曲、大切にしたい曲があります。

それは、またいつか紹介します。

みなさんは、そのような経験がありますか。

ぜひ、教えてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【雑談】ストリートピアノ

こんにちは。

今日は、ストリートピアノについてです。

ストリートピアノとは、

街中にピアノを置いて自由に弾いてください

というものです。

動画投稿サイトなどにたくさん載っています。

一人で演奏するのも楽しいですが、

その場で出会った人と即興で演奏できるのも

ストリートピアノの魅力だと思います。

 


【迫力の美音!】アメージンググレース チェロ&ピアノ

 

アメージング・グレースという選曲も

空間にぴったりで素敵ですよね。

その場に偶然居合わせた人で

一度きりの時間を共有できるのは、

本当に良いものです。

このようなサプライズはおもしろいですね。

 

 

また、日本だけではなく海外でも

このようなことが行われています。

ピアノだけではなくオーケストラでも

ストリートで演奏できるんですね。

 


A surprise performance of Ravel's Bolero stuns shoppers!

 

このような機会がどんどん増えたら良いなと

思います。

立ち止まって聴いてくださる方が居るのは

演奏者として、とてもうれしいことです。

あれやこれやと何かに追われることが多い

今の生活の中で、

このような空間に少しだけ身を置くのも

癒されて良いですね。

楽器の準備などは大変ですが

駅や空港や百貨店など、

人が集まる場所に違う世界を作り出すことは

とても魅力を感じます。

いつか、やってみたいですね。

【独唱】わたしと小鳥とすずと 解説

こんにちは。

まだ地震の心配がある毎日ですね。

私の家でも物が落ちてきました。

とにかく安全第一で生活するしかないです。

これ以上揺れないことを祈っています。

 

今日は、独唱版『わたしと小鳥とすずと』の伴奏を

解説します。

同じ詩ですが作曲は石若雅弥です。

合唱版もありますが、独唱版が手元にあったので

こちらを使用して解説します。

 鈴木憲夫作曲版とは違って

こちらも大好きです。

参考演奏はこちらです。

 

 

youtu.be

 

 

解説1

この曲の大変なところは

何といっても左手です。

9小節目までは両手で弾いても良いです。

10小節目から基本的には

右手と左手を楽譜に書いてある通り

弾いた方がよいです。

私は最初、11小節目から

2拍目裏と3拍目表を右手で

弾いていたのですが、

楽譜通り弾いた方が

右手のE♭ → D → C → B♭

の動きが綺麗につながります。

左手は、3拍目の裏の音は多少

抜けてしまっても大丈夫だと思うので

片手で8分音符を弾けるように

練習してみてください。

 

また、11小節目からは

各小節の調を感じて

丁寧に弾くところと

収めて弾くところを分けると、

流れを作ることができると思います。

右手と歌が近い音域にあるので

バランスも気を付けましょう。

 

 

解説2

間奏です。

曲の流れを止めないように

スムーズに流していきましょう。

歌い方と間奏の弾き方を合わせられると

より良いと思います。

また、左手の4分音符は

少し抜くイメージにして

後押しのようにならないよう

気を付けてください。

 

 

まとめ

いかがでしたか。

合唱版とはまた違った魅力がありますね。

「野ばら」という曲も

たくさんの作曲家によって作曲され

様々なパターンがあるようです。

興味がある方は、ぜひ調べてみてください。

 

次回は、合唱曲『A Whole New World』を

予定しています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【雑談】楽譜をめくるということ

こんにちは。

今日は、譜めくりについてのお話です。

 

伴奏をする時に必要なこと。

それは、楽譜をめくるということです。

自分でめくることができる場合もありますが、

多くの場合は、誰かにめくってもらいます。

私たちは、ピアニストならぬ

譜めくりスト」と呼んだりしますね。

 

学生であれば知り合いにお願いします。

そうでない場合は、初めて会う人に

お願いすることも珍しくはないです。

伴奏をする人は、たいてい、めくる前後は

覚えていることが多いので

よっぽど変なタイミングでめくらない限り

問題はないかと思います。

しかし、めくる側は

いろいろと気を遣いますね。

 

できるだけ姿を消すように・・・。

2枚めくらないように・・・。

リピート記号を見失わないように・・・。

静かなところでは音をたてないように・・・。

 

譜めくりストが居ない場合は、

自分でめくるわけです。

楽譜を縮小して張り付けたり、

一度に開くページを工夫したりと、

なかなか頭を使います。

自分で全てをするとなると、

ハプニングが起きた時に

対応できないことがあります。

室内でも空調の風で楽譜が飛んだり、

めくり損ねてしまうと大変です。

逆に、めくる人が居ても

ソリストが楽譜を飛ばして演奏した時、

伴奏者がそれに合わせたことに気付かなければ

全く違うページを開いたままになるわけです。

そのようなことは滅多にないのですが。

たまに、演奏を聴いていて見失う人は居ますね。

 

また、本番当日にお願いされて

楽譜を舞台で初めて見て、

それが現代曲のような見慣れない楽譜だと

大変です。

普段の練習では自分でめくることが

ほとんどなので、

めくる人はそれほど心の準備ができないのかも

しれません。

 

演奏会で睡魔に襲われた時は、

譜めくりストに注目してみては

いかがでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

【合唱】私と小鳥と鈴と 解説

こんにちは。

今回と次回は『私と小鳥と鈴と』の伴奏を

解説します。

まず、鈴木憲夫作曲の合唱版を取り上げます。

楽譜は女声合唱を使用します。

演奏はこちらです。

 

youtu.be

 

解説1

8分音符と3連符が多く使われています。

女声合唱の場合は低音の支えがないので、

伴奏の左手で補いましょう。

また、ペダルを踏むと左手の動きが

分かりにくくなるので、

意識して弾くと良いと思います。

ただし、全ての音を丁寧に弾くと

重たい印象になるので、

この曲は、この点が難しいと思いました。

 

 

解説2

14小節目の「わたしのように」

18小節目の「U___」

は、ピアノと歌が似た、

もしくは同じ動きをしています。

無理に合わせようとすると

流れを乱してしまいますが、

このような所はそろった方が

綺麗に聞こえます。

 

 

解説3 

37小節目3拍目裏から、

A♭ → G♭ → F → B♭

という動きがあります。

一瞬ですが、とても素敵です。

ピアノとしては、たっぷり歌って弾きたい

ところですが、38小節目の歌が裏拍で入るので

ここでテンポが大きく動くと

逆効果になってしまうので、

テンポはそれほど揺らしたりせずに

音色や強弱の工夫で表現しましょう。

ペダルの踏み方ですが、

私は1拍ずつ踏み変えて

できるだけ手でつなげるようにしています。

38小節目までスラーがかかっているので

途中できれないように気をつけましょう。

 

 

解説4

最後の壮大なところです。

40小節目からある

全音符の G♭ や E♭ の低音は

豊かな響きでピアノの右手や歌を

支えられるようにしましょう。

 

45小節目の終わり方ですが、

私は余韻を残したいので

ペダルを少しだけ長めに踏んでいます。

ホールの上まで音が満たされるような

イメージです。

 

 

まとめ

いかがでしたか。

有名な詩を合唱にすると

違った見方ができそうですね。

新鮮な気持ちで聞くことができます。

 

次回は、独唱曲『わたしと小鳥とすずと』を

予定しています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。